大学を卒業した私は、「何がしたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」
自分の軸を持たないまま、ご縁のあった商社に就職しました。
周りから見れば順調に働いているように見えていたかもしれません。
けれど私の心の奥には、いつも“このままでいいのだろうか?”という漠然とした不安がつきまとっていました。
忙しさに流されながら働く日々。
けれど、心のどこかでずっと“しんどさ”の正体を抱えたまま、言葉にできないままの自分がいました。
結婚後、私の人生は大きく動き、アメリカへ渡ることになりました。
異国の地での生活は戸惑いも多くありましたが、そこで経験した“子育て”は私にとって衝撃でした。
アメリカの学校では、子どもたちは幼い頃から
「あなたはどう思う?」
「自分は何を大切にしたいの?」
と問いかけられ、意見や個性が尊重されることが当たり前の文化が根づいていました。
子どもが自分の言葉で語り、自分の選択に責任を持ち、“私はこう生きたい”と胸を張って言える環境。
それは、私にとって、とても新しく、眩しいものでした。
さらに私を揺さぶったのは、アメリカで出会った日本人女性たちの存在です。
- 現地の園長先生として活躍する女性
- 八女茶をアメリカに紹介し、文化を届けていた女性
- 家庭の味で現地の人を笑顔にしていた料理上手なお母さん
彼女たちは、それぞれ違う世界で、自分の力を信じ、誇りを持って働いていました。
彼女たちの話を聞くたびに感じたのは、「自己理解の深さ」でした。
“私は何が好きか”
“人生で何を大事にしたいのか”
“異国であっても、自分にできることは何か”
彼女たちはそこをしっかりと見つめている。
しなやかさという言葉がピッタリでした。
私はそこで、はっきりと気づきました。
私の不安の正体は、自己理解が足りないことでした。

私は、まず“自分自身を知ること”をはじめました。
最初に手に取ったのは「数秘」というツール。
生年月日から導き出される数字をきっかけに、自分の癖・価値観・強み・弱さと、丁寧に向き合う時間を持つようになりました。
すると、心の中で絡まっていた糸が少しずつほどけていき、“こうしなければいけない”という思い込みから解放され、「私はこう生きたい」という願いが浮かび上がってきました。
その後、色彩心理学やキャリア理論、コミュニケーション、非認知能力の発達など、多くの学びを深めていきました。
その学びを通して確信したのは、自己理解は、その人の幅を広げ、人生を豊かにしてくれるということ。

自己理解は、個人のキャリア形成だけでなく、組織の活性化・教育の質向上・地域づくりの基盤となる。
自己理解が進むと、
- 主体的に意思決定できる
- 自分の強みをビジネスシーンで戦略的に使える
- 他者とのコミュニケーションが円滑になる
- 挑戦と改善のサイクルが回り、成果につながる
といった変化が生まれます。
これは年齢・立場・業界を問わず共通して起こる“構造的効果”です。
色彩心理学を中心としたアプローチで、「自分を理解し、自分を活かして仕事や人生をデザインできる人材」がこれからの時代の大切なことになってきます。
キャリア教育は人生を持続的に成長させるための基盤づくりです。
その最初の一歩として、“自己理解”を中心に据えています。